集中ケア認定看護師 Mさん
ICU師長
この道一筋で培ったケアの根拠と奥深さを伝えたい当院とはどのように関わってこられましたか?
看護師歴は20年以上になりますが、2017年に当院が現在の場所に移転してきたときに中途採用として入職しました。ユニットICUが新設されるため、この分野での実務経験がありましたので主任としてスタートしています。
認定看護師の資格について教えてください
以前は、産婦人救急病院のICU、一般病院の救急外来、外科系のICUなどに勤務していましたので、この分野を極めたいと考え(当時の)集中ケア認定看護師を取得しました。
2012年に集中ケア認定看護師を取得していましたが、後に救急看護と合わせて「クリティカルケア」と名称が変わりましたので変更を申請中です。今後は「クリティカルケア認定看護師」となります。
ICU師長としてどのようなことに留意されていますか?
ICUを含むクリティカルケアはとても奥が深い分野です。現在のICUには新人も経験者もいますが、人を育成していく中には実践が必ず伴いますので、一緒に実践していくことで奥深さを伝えていくことに注力しています。
ICUではどのようなケアを実践・指導されていますか?
ICUには現在、心臓血管外科の手術後や、心臓カテーテル検査後で重症管理が必要な方、心筋梗塞の方や補助循環が必要な方が入院されています。いずれも緊急性の高い病状の患者さんです。
その中で「相手を否定しない」というスタンスで、出来ないことを責めるのではなく、次にどうするのかを一緒に考え、改善策を導き出すような視点を伝えるようにしています。また、ケアにつく看護師には必ず、現在どのレベルのスキルがあるかを確認し、一緒に実践することで補うようにしています。
どのような看護師を育成していきたいですか?
看護のケアには、必ず根拠があります。ICUでもまずは「記録を残すこと」から始め、患者さんの変化に対しどのようなケアや処置を行ったか、その根拠は何か、を常に考えるよう指導しています。
根拠のあるケアは、ICU以外でも必要なことです。病棟でも外来でも、常に根拠を理解してケアを行える看護師を増やしたい、その育成に注力していきたいです。