感染管理認定看護師 Tさん

感染対策室師長

身近だからこそ感染対策を習慣化したい

当院とはどのように関わってこられましたか?

今から17年ほど前に新人として入職し、現在の地へ病院とともに引っ越してきました。2015年に感染管理認定看護師資格を取得した後は、当院の感染管理の要という職務を担っています。

感染管理に興味を持たれたきっかけを教えてください

新人の頃に同じ病棟に勤務していた、感染対策リンクナースの先輩を手伝っていたことから感染管理に興味を持ちました。他部署からの質問には明るく的確な根拠ある回答をして、質問者を安心させる笑顔を持っている方でした。その方の働きぶりに憧れたことがきっかけです。

感染対策室のお仕事について教えてください

院内ではICT(感染対策チーム:Infection Control Team)の一員として院内ラウンドを行ったり、AST(抗菌薬適正使用支援チーム:Antimicrobial Stewardship Team)とともに抗菌薬をより良く使用できる環境づくりに取り組んだりしています。
私自身は病院グループ内での相談窓口も担当していますので、こうした活動は当院だけではなく別病院でも行うことがあります。

実際に病棟などからの相談があった場合、どのように対応されていますか?

特に院内感染の可能性がある時やパンデミックのような状況になると、病棟看護師も混乱してしまいますが、こちらは正確な状況を把握する必要があります。まずは一番先にやるべきことをお願いし、次にこちらが欲しい情報をヒアリングし、その後は実際のケアや行動を提案する形でコミュニケーションをとっています。

今後はどのような働き方をしていきたいとお考えですか?

現在、看護師による特定行為※の研修を受けていますので、ASTの一員として積極的な取り組みをしていきたいと思います。また、東京都の災害支援ナースの研修も受講中ですので、災害時の感染対策活動を目指しています。
それから、後進の人たちに感染対策をもっと楽しく伝えて行きたいです。必要と言われたからやらなくては、ではなく、「やらなきゃ気持ち悪い」と思える習慣になるようにしていきたいですね。

特定行為:感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与(投与量の調整等を含む場合あり)