経尿道的前立腺吊上術(ウロリフト)
切らずに治す前立腺肥大症の治療
ウロリフトは、前立腺を切除せずに尿道の通り道を広げる治療です。前立腺の内側をクリップのような専用の小さなインプラントを用いて前立腺の組織を外側へ押し広げることで、排尿をスムーズにします。
ウロリフトの仕組み
- ①閉塞した尿道にデリバリーデバイスを挿入し、肥大した前立腺にアプローチします。
- ②肥大した前立腺組織を持ち上げて固定し、小型のインプラントを永久的に留置して尿道を拡張します。
デリバリーシステムからでる小さな針を通して、インプラントが前立腺の中に永久的に留置されます。 - ③閉塞した尿道がシステムによって開かれ、症状が改善されます。迅速で信頼性の高い症状の緩和を提供します。
デリバリーシステムにはインプラント 1個が装填されており、ひとりの患者さんに対して 通常4~6個のインプラントを留置します。
特徴
- 服薬より迅速な症状改善
- 抗凝固剤(血液さらさら)を術前に中止の必要性がない(全例ではない)
- 手術時間(30分以内)、入院期間が短い(3日程)
- 出血量が少なく、輸血率が極めて低い
- 経尿道的前立腺切除術(TURP)などの外科手術よりもリスクが低い
- 逆行性射精のリスクが少ない
- 数日後に日常生活への復帰